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・・・・・ バックアップポリシー ・・・・・

★★ バックアップポリシー ★★

バックアップポリシーとは、「何を」「どのように」、「何の為に」、「いつ」バックアップするかを決める事です。
バックアップポリシーを決める前に、バックアップする物(データ)について知っておく必要があります。コンピュータの中には大きく分けて2種類のデータがあります、1つはシステムデータ(OS:W2K,WinXPなど基本OSと呼ばれている)、もう一つはアプリケーションとそれが使う一般データ(エクセル、ワード、アクセスなどで作成したデータなど)です。システムデータと一般データの違いは、一般データは他のメディアに複写して他のコンピュータへ持っていったりできますが、システムデータは例えば単に他のハードディスクに複写して、複写したハードディスクから基本OSを立ち上げることはできません(古い基本OSで出来た事もありますが)、動作しません。
まず、バックアップする場合はこのデータの違いによりどのようにバックアップするか(バックアップしないかを含めて)検討する必要があります。
「システムデータのバックアップは必要あるの?」と思われる方もいると思いますが、
バックアップしておくと、ハードディスク障害でコンピュータが起動しなくなった場合、コンピュータのダウンタイムを短くすることができ、早く復旧できますし、コンピュータをバックアップした時の状態にもどすことができるからです。
もしバックアップしていないと、基本システムの導入、基本システムの更新、各種アプリケーションの導入と各種アプリケーションの更新などなど、色々な作業が必要になります。
また、注意しなければいけない事は、更新作業を行うと言うことは、「最新の状態になった」訳ですが、これは障害が発生する前の環境とは異なる状態であると考えられ、問題があるかどうかは別にして「問題なく使えていた環境ではない」と言うことです。
次に、バックアップ先をハードディスクにする場合、装置名としてC,Dなど名前がついてますが、物理的に違う装置であるかどうかを注意する必要があります。一台のハードディスクをパーティション(仕切りして)して複数の装置名で使うことができますので、異なる装置名だから安全とはいえません。起動装置名Cのソフト的なクラッシュの場合は、Dのデータは問題なく読めまる場合もありますが、物理的クラッシュの場合、CのみならずDのデータも読めなくなる可能性が高いのです。

バックアップポリシーを決めて障害への対応をしても100%完全とはいえません、何があるかわかりませんから、ただ行っていると大体の障害へは対応可能と思います。

バックアップポリシーの決め方によって多様なやり方ができますが、参考になればいいのですが例をあげます。

●システムデータのバックアップポリシー
1.Cドライブの全体をバックアップする
2.バックアップツールを使用
3.障害対応の為(ここで言う障害とは、ハード的な障害だけではなく、ソフト的な障害も含む:後で説明します)
4.Cドライブの基本ソフトを更新する前、更新した後、アプリケーションを導入する前、導入した後
5.バックアップの保存先: 同じコンピュータの違うパーティション、同じコンピュータの物理的に異なる装置、違うコンピュータの装置もしくは違うメディア(DVDなど)

バックアップツールについては、各社メーカーからでており、バックアップポリシーを決めるときに、どれを使うか自分が使い易いツールを選択するとよいと思います。

ソフト的な障害とは、基本ソフトを最新にしたら不具合がでてうまく動作しない、アプリケーションを更新したらエラーがでる、新規アプリケーションを導入したら動作が不安定になるなど、ソフト的な原因により発生する障害です。

バックアップデータの世代管理ですが、前のバックアップ、今のバックアップだけ残し、その前のバックアップは削除するか他の場所に保管する。(あまり古くなったバックアップを保存しておいても、あまり意味はありませんが必要と思われる方は行った方がいいでしょう)

●一般的なデータのバックアップポリシー
1.必要なデータをバックアップする
2.バックアップツールを使用(もしくは手動で)
3.障害対応の為
4.一定の時間毎
5.バックアップの保存先:同じコンピュータの違うパーティション、同じコンピュータの物理的に異なる装置、違うコンピュータの装置もしくは違うメディア(DVDなど)手動の場合は、物理的に異なる装置など

障害の種類
1.物理的障害:  HDなど記録メディア自体の障害によりデータが読めなくなる。(ファイルを開く、コピーするなどが出来ない)
2.ソフト的障害: 記録メディアに正しく記録されなかった事によりデータが読めなくなる。(ファイルを開く、コピーするなどが出来ない)
3.アプリケーションに依存した障害: アプリケーションで開こうとするとエラーが発生する。(ファイルを開くことができないが、コピーはできるなど)

アクセスのMDBの場合は、1つのファイル内に作成した実行コード、データ構造、データベースを内包してもっていますので、実行でエラーがでても、MDB自体を複写することができます(これは、アクセスで使用するデータベースとしての整合性に問題が発生しても、コンピュータ内で保存されているファイル形式としては整合性に問題がない為です。全てのケースではありませんが)。

■バックアップの保存先と保存数は??
保存先はまだいいのですが保存数はなかなかやっかいで、「いくつ保存する?」ははっきりこれでいいといった数はありません。保存先は、システム全体の装置数でバックアップの保存先で使えるものとある程度限定されますが、保存数は、多く保存してあれば、それだけ安心なのですが、「保存する」をたくさんする事は、システムに負荷がかかる(手間がかかる)事にもなります。
データに関しては、1つの考え方として保存先としては、2から3個所、保存数も同様に2から3でどうでしょうか。バックアップツールを使用した場合ですが

@バックアップするデータ −−> A違う装置名 −−> B違うコンピュータの装置 −−> Cその他装置

また、この場合は、@のバックアップを複数作成する訳ではありません。Aは@のバックアップをBはAにバックアップされたデータをバックアップ、CはBにバックアップされたデータをバックアップする、それも各バックアップする時間間隔を適正と考えられる間隔で行う。これは、@のバックアップを複数作成した場合に、@のデータに障害が発生した場合、障害のあるデータを複数作成してしまう可能性と、運用でのデータ利用の負荷が高くなると考えられるためです。

他にも方法はあると思います。

★バックアッププリシーを決める事は.....
一番大事な事になりますが、バックポリシーを決める事は、同時にリカバリーポリシーが決定されます。「何を」「どのように」、「何の為に」、「いつ」バックアップしてあるかは、「どのようにリカバリーできるか」を同時に決定する事になります。

※システムをうまく運用するためには、発生する可能性のある障害への対応は必須な条件になります。

 

 

 
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